丁寧な味付け、丁寧な接客、すべてが丁寧。おかげで昼下がりが気持ちよくなる。
席に着く早々、女将がやさしく説明してくれる。「こちらのお料理(うな玉重、親子重)は、早いです、こちらの料理(鰻重)は30分ほどかかります。」
丁寧にありがとうございます、でも待つ気は満々だ。鰻重の松(4500円)とビール、鰻の骨を注文。
さっそくビールと骨を楽しむ。鰻の骨はほんのりカレー味。
お店の中は半地下と半2階に別れていて、通された半地下には、個室が1つ、テーブル席が4つ、2人掛けテーブルが2つ、広くはないが上品で清潔感があり、落ち着いている。
ビールをやっていると女将が「先にお新香をお出ししますね」と、お新香を出してくれる。これ!これ!。いつも思うが鰻重にはお新香が1切れあれば十分なので、鰻重と一緒ではなくてお酒の当てにしたいのだ。意図を汲みとってくれたような気がして鰻を食べる前に気持ちがよくなる。
30分ほどで鰻登場。さて、お味は。
とても丁寧な仕上がり。うまい。すべてのバランスがいい。
やわらか過ぎず、こんがりし過ぎず、甘すぎず、辛すぎず、口の中にすっと馴染む。ご飯の温度も、お吸い物の温度も心地いい。職人さんのひとつひとつへの丁寧さ、あたたかみを感じる。
まさに絶品。
また来よう。