8月31日、夏の切れ目はノスタルジック、鰻を食べて残暑を乗り切る。
恵比寿の「鶴亀」へ。今年の7月に食堂から鰻専門店へ鞍替えをしたらしく、お店は新しくて綺麗だ。お店へ入ると大将が「いらっしゃい!!」と活きがいい。そしてカウンターに座る。
ここは本格的な地焼きの鰻屋だ。東京には蒸してから焼く関東風と蒸さずに焼く地焼きを選べる店はあるが、鶴亀に選択肢は無い。すべてが地焼きだ。夜のメニューは各種鰻料理とお酒が揃っているようだが、お昼は、鰻重、鰻丼、鰻とろろ丼、鰻玉丼とシンプル。鰻丼の一本乗せ(上 3800円)を注文。大きな鰻が1匹の丼だ。
すると、すぐさま目の前で生きた鰻を取り出してカーっとさばいてくれる。鉄串に刺した後は蒸し過程は無しですぐに火にかける。そしてタレにつけてまた焼く。そしてまたタレにつける。
鰻丼ができるまでの流れが目の前で見られる。というか見せてくれる。まさにライブ「ザッツ ウナギ エンターテインメント」。殺生の目の前にして食べることへの感謝と敬意。
25分ほどで、丼から鰻がはみ出る見事なこぼれ鰻登場。しかも添えられているのは自家製の生山椒とのこと。これは変わり種だ。
さてお味は?。肉厚と弾力。やや甘めの濃いタレは名古屋味。生山椒は焼酎が欲しくなるようなピリピリ感。丼をガッつく。やっぱり地焼きは丼にかぎる。
これならば、鰻とろろ丼、鰻玉丼(いずれも1本乗せ)も食べてみたい。
恵比寿におもしろい鰻屋が現れた。