鰻の値段が高騰して閉店する鰻屋が多い中、新たにオープンする鰻屋もある。逆境の時期に旗揚げをするお店を是非とも応援したい。2019年4月8日オープンのうなぎ割烹 白金台 松本。場所は白金台プラチナ通りから10mほど中に入ったところ。
お店は、半地下でテーブル3卓、小上がり2卓、カウンター3席と、こじんまりとしている。新しいお店だけあって、テーブル、椅子、カウンターも新品で綺麗。これから年季を重ねていくお店だ。
お昼のメニューはシンプルに鰻重のみで、共水鰻も取り扱う。今回は鰻重の特(3800円)を注文、お酒は花巴正宗の純米酒、肴は前菜セット(600円)。
まずは、お酒が冷やで登場。初めて呑むお酒をまずは一口。ねっとり芳醇、ずっしりと深い味がする。なかなかのハードパンチャーだ。それから丁寧に盛り付けされた前菜セット。これで鰻重を待つ。至福。
20分ほどで鰻重の登場。大きめの重箱へご飯が浅めに敷き詰められ、鰻が1尾。
蒸しが強めの柔らかい鰻だ。ご飯も柔らかい。ご飯はここまで柔らかくなくてもいいと思うが、ご飯と鰻の一体感がここのお店の特徴なのだろう。
開店1か月、これからどんどん活性化していってもらいたい。
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★★☆☆☆ まずまずのお店
粋:鰻の前にお酒を一杯
鰻屋探訪記(目黒・白金・五反田エリア)
2019年4月開店の新しい鰻屋
うなぎ割烹 白金台 まつ本目黒・白金・五反田近隣のおすすめスポット
プラチナ ドン・キホーテ
白金台のドンキはプラチナ。品位のあるドンキ。
狭い! それが癖になりそうな鰻屋
うなぎ鮒一目黒・白金・五反田笑ってしまうくらいに狭い。3つのテーブルが所狭しと並ぶ。満席だったら息が詰まりそうだ。しかしながら女将が温かいから穏やかになれる。
目黒の駅から西へ向かって歩くこと5分。2つの道路が交わる三角コーナーに細い4階建ての鰻屋ビルがある。入口を見れば狭いことはわかるが、一歩踏み入れれば小奇麗で親密感が持てる。
1階はお持ち帰り販売、2階が飲食。細い階段を上がると2人掛けのテーブルが2つと4人掛けテーブルが1つ。思わず笑みがこぼれる狭さ。そこで女将が天気の話をしながら温かく注文を聞いてくれる。鰻重の竹(3300円)を注文。「ちょっと待っててね」と女将は下へ降りていく。狭い空間でひとり静かに鰻を待つ。
料理運びは配膳用エレベーターで行うようだ。待つこと10分ほど、エレベーターから機械音声が流れる「トウチャク シマシタ」。それから女将が階段を上がってくる。なんとも不思議な鰻待ちの期待感。
さてお味は。
少々小骨を感じるが、年季の入った柔らかさ、少々甘めのやさしい味がする。小骨が喉に刺さった。そんな時はご飯をしっかりと飲みこむ。小さなころに親父にそう言われたことを思い出す。懐かしい味だ。
小骨も取れた。食べ終わるころには、この狭さが心地よくなってくるお店。
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★★☆☆☆ まずまずのお店
衆:気軽に立ち寄れる鰻
浜松からやってきた名店
藤田目黒・白金・五反田新しいお店でもおいしい鰻屋はある。その代表格が、白金台の「藤田」だ。
本店は浜松のお店で、2016年の3月に東京白金台へ出店。セレブの街に新星の登場。浜松の鰻は、関東風と関西風が入り乱れる境界エリアなのだが、ここは関東風。それもこだわりのある関東風だ。
ビルの2階にあるお店は、ガラス張りで明るく、外も眺められる。食を楽しむことができる。店員さんも和服姿で気品があり、食の空間を楽しめるお店になっている。
15分ほどで鰻登場。思ったよりも早い。さて、お味は。
よく焼かれているので表面はカリっとしつつも、中はフワッとトロトロ。職人の技だ。タレはやや辛めで濃い味、これが50余年の間、継ぎ足されてきた秘伝の味か。重みがある。お米も1粒1粒しかりしていてベストマッチ。雰囲気だけでなく、職人気質のこだわりが伝わってくる鰻屋だ。
ここへは通うことになるだろう。
まだ不慣れな店員さんがいるので、温かく見守りたい。
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★★★★★ 最高峰の味!!
楽:仲間でわいわい鰻
近隣のおすすめスポット
国立科学博物館附属自然教育園
都会の中にこんもりとした森がある。1周をまわるのに1時間くらいで。水辺もあり、晴れた日には恰好な散歩道。都会にいることを忘れさせてくれる。
ただし、夏場は蚊に注意。
ダブルチーズバーガーだ
よね山目黒・白金・五反田「これはやりすぎだろう」と笑みがこぼれる。ダブルチーズバーガーならず、ダブル鰻重と呼びたい。
通常料金の鰻重を頼んでいるのだが、出てきたのは鰻が重なって4枚乗りのお重。これだけ鰻が乗っていると、某チェーン店のような鰻かと思いきや、そうではなく、きちんと職人さんが調理した鰻だ。
満足いくまで鰻が食べられる。
人に教えなくない鰻屋だ。
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★★★★☆ 名店!また行く!!
創:個性的な輝き