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鰻屋探訪記

ちょっと残念、次に期待の銘店

赤坂ふきぬき 赤坂・永田町・溜池

漢字では「富貴貫」と書くらしい。気品のある店名だ。創業は大正12年の老舗。しかしながら少し残念な体験をした。ご飯が冷めて硬くなっておりまする。

お店は赤坂TBSと日枝神社の中間に位置する。店内はきれいで明るくて、和琴のBGMが優雅な雰囲気が漂う。

ランチタイムの終わり時、13時半に入店。ランチ鰻ではなく、鰻重の竹(3600円)を注文。「さあ、どんな鰻だろうか?」と思いを巡らせていると5分ほどで鰻登場。早っ。
さてお味は。

残念ながらご飯が冷めて硬くなっている。ランチに準備したご飯の残りだろうか。これではせっかくの鰻が台無しだ。。。鰻がかわいそう。
悲しい気分ながら鰻を食べ終える。
食べ終えてお重の蓋を閉じると即座にお膳が下げられる。爪楊枝を使う時間くらいはもらいたいなぁ。まだ閉店時間でもあるまいし。

余韻に浸ることなく、そそくさと退店。そんな日もあるさ。
次に来た時はあたたかいご飯だといいな。


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★☆☆☆☆ お勧めはできないお店        
衆:気軽に立ち寄れる鰻

2018/12/07

近隣のおすすめスポット

日枝神社

日枝神社 エスカレーター日枝神社

江戸城の鎮守はさすがの風格。しかしながら、神社まではエスカレーターで上がる合理的なつくり。エレベーターは雨にさらされていても大丈夫なのが気になってしょうがない。故障したり、寿命が縮まったりするのだろうか。。。

狭い! それが癖になりそうな鰻屋

うなぎ鮒一目黒・白金・五反田

笑ってしまうくらいに狭い。3つのテーブルが所狭しと並ぶ。満席だったら息が詰まりそうだ。しかしながら女将が温かいから穏やかになれる。

目黒の駅から西へ向かって歩くこと5分。2つの道路が交わる三角コーナーに細い4階建ての鰻屋ビルがある。入口を見れば狭いことはわかるが、一歩踏み入れれば小奇麗で親密感が持てる。

1階はお持ち帰り販売、2階が飲食。細い階段を上がると2人掛けのテーブルが2つと4人掛けテーブルが1つ。思わず笑みがこぼれる狭さ。そこで女将が天気の話をしながら温かく注文を聞いてくれる。鰻重の竹(3300円)を注文。「ちょっと待っててね」と女将は下へ降りていく。狭い空間でひとり静かに鰻を待つ。

料理運びは配膳用エレベーターで行うようだ。待つこと10分ほど、エレベーターから機械音声が流れる「トウチャク シマシタ」。それから女将が階段を上がってくる。なんとも不思議な鰻待ちの期待感。
さてお味は。

少々小骨を感じるが、年季の入った柔らかさ、少々甘めのやさしい味がする。小骨が喉に刺さった。そんな時はご飯をしっかりと飲みこむ。小さなころに親父にそう言われたことを思い出す。懐かしい味だ。

小骨も取れた。食べ終わるころには、この狭さが心地よくなってくるお店。


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★★☆☆☆ まずまずのお店        
衆:気軽に立ち寄れる鰻

2018/11/25

銀座でサクっと食べる地焼き鰻

ひょうたん屋1丁目店銀座・新橋・有楽町

その街の雰囲気とのギャップによって生きてくるお店がある。銀座 ひょうたん屋1丁目店。

銀座というハイソな街でありながら庶民的な鰻屋。格式を感じながら落ち着いて食事をするのではなく、サクっと食ってサクっと出ていく。そんな下町情緒のある鰻屋だ。それが蒸さずに焼く地焼き鰻というのがなおさらいい。

注文をすると、大将がうちわで鰻を扇ぐ「パタパタパタ」という音が店内に響き渡る。そして10分ほどで肉厚のある地焼き鰻が登場。醤油のきいたしょっぱめの味と香ばしい食感。本来ならばお重よりも丼が似合う味だ。それをカッとかき込んで、サっと帰る。

粋だね。


1丁目店と6丁目店と、銀座に2店舗展開しているのもいい。

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★★★☆☆ おいしいお店!
衆:気軽に立ち寄れる鰻

2018/11/18

新宿から歩くこと5時間、浦和の鰻

浜名さいたま市

新宿から浦和まで歩くこと5時間。初めて浦和にやってきた。疲労の中で味わう鰻重は格別だ。
歩いて来る必要はなかったのだが(笑)。

浦和と言えば鰻。その由縁は、江戸時代になるらしい。浦和近郊は沼地が多く、川魚が多く生息する水郷地帯。沼地でとれた鰻が評判になり、中山道を行き来する人たちがわざわざ足を運んだとのこと。歴史のある鰻街。

この日は新宿を9時半に出発して、お昼時に赤羽で軽くお酒をひっかける。そして気持ちよく歩き続けて夕方には浦和で鰻。疲れたところで鰻を喰らう。酔狂な旅。

「浜名」は浦和駅から5分ほどのこじんまりとしたお店。ご主人と女将で切り盛りしているようだ。店の中央に小上がりが2卓あり、コの字を描くように奥にまわるとテーブル席が2つある。店内には文化放送のラジオが流れ、親しみの持てるな雰囲気がある。

メニューには共水鰻とある。さっそく鰻重(中)(5000円)とビールを注文して喉を潤す。店内の貼り紙には「米は長野(飯山)のコシヒカリ」とあり、米へのこだわりも期待促進。

30分ほどで鰻重の登場。さてお味は。
共水鰻の甘み。柔らかくておいしい。ご飯も口の中でパラパラ、甘みのあるご飯。
やさしい味だ。関東鰻の手本とも言えるだろう。

歩き疲れた身体を、すーっと癒してくれる鰻重だ。


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★★★☆☆ おいしいお店!
粋:鰻の前にお酒を一杯

2018/11/14

飯田橋でとっても丁寧な味

川勢四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋

丁寧な味付け、丁寧な接客、すべてが丁寧。おかげで昼下がりが気持ちよくなる。

席に着く早々、女将がやさしく説明してくれる。「こちらのお料理(うな玉重、親子重)は、早いです、こちらの料理(鰻重)は30分ほどかかります。」
丁寧にありがとうございます、でも待つ気は満々だ。鰻重の松(4500円)とビール、鰻の骨を注文。
さっそくビールと骨を楽しむ。鰻の骨はほんのりカレー味。

お店の中は半地下と半2階に別れていて、通された半地下には、個室が1つ、テーブル席が4つ、2人掛けテーブルが2つ、広くはないが上品で清潔感があり、落ち着いている。

ビールをやっていると女将が「先にお新香をお出ししますね」と、お新香を出してくれる。これ!これ!。いつも思うが鰻重にはお新香が1切れあれば十分なので、鰻重と一緒ではなくてお酒の当てにしたいのだ。意図を汲みとってくれたような気がして鰻を食べる前に気持ちがよくなる。
30分ほどで鰻登場。さて、お味は。

とても丁寧な仕上がり。うまい。すべてのバランスがいい。
やわらか過ぎず、こんがりし過ぎず、甘すぎず、辛すぎず、口の中にすっと馴染む。ご飯の温度も、お吸い物の温度も心地いい。職人さんのひとつひとつへの丁寧さ、あたたかみを感じる。

まさに絶品。
また来よう。


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★★★★★ 最高峰の味!!
粋:鰻の前にお酒を一杯
 

2018/11/04

近隣のおすすめスポット

東京大神宮東京大神宮 

伊勢神宮のポスターがられているものの、境内に祭神の説明が見当たらない。パンフレットを見てみると、ここは伊勢神宮の遥拝殿(ようはいでん)とある。聴き慣れない「遥拝殿」。これは、はるか隔たったところから拝むところのことのようだ。つまり東京にいて伊勢神宮へのお参りができるというもの。 江戸時代のお伊勢さん信仰から生まれたらしい。

縁結び神社らしく、女性参拝者が多い。

新宿の喧騒を忘れるレトロ空間

小ばやし新宿・代々木・大久保

異国の言葉が飛び交う新宿の真ん中で、100年以上続く新宿の老舗。旧家屋のたたずまいで、店内もタイムスリップしたような空間だ。

JR新宿駅から歌舞伎町へぬけていく途中の繁華街の一角に、古き日本が残っている。うなぎ、すき焼き、ふぐを扱う日本的な食事処。店内はカウンター4席、テーブル2席、小上がり1席が窮屈に詰まっている。古びた木製のテーブルと椅子が時代を感じさせる。

「いらっしゃい」
カウンターの中からやさしい笑顔の親父さんが声をかけてくれる。とても人が好さそうな笑顔。さっそく鰻の松(4300円)と肝吸い(400円)を注文。親父さんが1人で準備にかかる。すでに蒸しはされているようだ。10分ほどで鰻登場。
蓋を開けると、鰻の香りがふわっとただよう。

さてお味は。

さっぱり、あっさりした鰻だ。タレも落ち着いている。古くから続く鰻の味がする。
親父さんの人柄か。


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★☆☆☆☆ お勧めはできないお店        
衆:気軽に立ち寄れる鰻
 

2018/10/28

見事な「川の字」鰻

菊川新宿・代々木・大久保

お重の蓋を開ける瞬間は「このために鰻屋に来たのだ」とも言える瞬間。

蓋を開けた時に、そのお店ごとの鰻重の雰囲気があり、「おおっー」と感動がある。それが、鰻が川の字に並んでいたらなおさらだ。ここ菊川ではその感動が味わえる。

新宿の西側、飲食店、居酒屋が立ち並び、平日のお昼にはランチを求めてサラリーマン姿で活気づく。そんな中でも落ち着いた雰囲気を醸し出しているのが新宿で50年続いている菊川だ。新宿の鰻屋といえば菊川のイメージがある。

入口を入ると、威勢よく「いらっしゃい」とお兄さん、親父さん、女将さんが声をかけてくれる。入ってすぐに目に入るのが4席のカウンター。背の高いカウンターで、調理場とカウンターの間の壁面が前が斜めに鋭角になっている。シャープで攻めのカウンターだ。
お店は1階と地下。1階はカウンターと3つのテーブル。地下には小上がり、個室、テーブル席が3つ。1階のテーブル席に通されて鰻重の上(3600円)を注文。

待つこと20分ほどで鰻の登場。
鰻重の蓋を開けると、鰻が3列。まさか上(3600円)の鰻でここまで鰻がびっしりとは思っておらずで感動。両端が尻尾の見事な「川の字」鰻。鰻はとてもやわらかく、箸で皮を容易に裂けるほど蒸されている。お味は、濃厚なタレ。濃い辛、後味が甘く、どんどんと口の中へ。柔らか鰻が口の中でホロホロと崩れる。関東風鰻でここまでコッテリしているのも珍しいのではないかと思う。

これがコッテリ新宿の鰻味なのだろう。
 

(2018年10月2日再訪問)


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★★★☆☆ おいしいお店!       
衆:気軽に立ち寄れる鰻

2018/10/04

市ヶ谷の鰻屋は女将でもつ

阿づ満や四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋

白髪の女将が威勢よく「いらっしゃい、こちらへどうぞ。ゆっくりしてってね。」と初訪問にもかかわらず丁寧に声をかけてくれる。200年続く老舗の女将はさすがだ。心が温まる。

市ヶ谷駅から九段下への通り沿いにある小さな建物の1階。老舗感はまったく無い店構え。ガラガラっと扉を開けると、女将が声をかけてくれる。ステンドガラス風の窓、デッサン風の洋画が飾られていて、6テーブルほどの狭い鰻屋はモダンな雰囲気だ。

鰻重は3種類、1切れ、2切れ、3切れと書かれているのでわかりやすい。2切れの松(3500円)を注文。

女将と女性店員が、大きな声で開けっぴろげに会話をしている。「もう木曜日。働いている時は休みが早く来て欲しいと思うけれど、休みになると働いている方が楽なのよねぇ」
とても庶民的なお店のようだ。これはこれで落ち着く。居酒屋に来たみたいだ。

10分足らずで鰻登場。さてお味は。

とってもアッサリ。脂が落とされていてスッキリしている上にタレもさっぱり。鰻の甘さがほんのり口の中に残る。老舗の味。がっつりさを求めていると少し物足りないかもしれないが、江戸前らしい鰻だ。ごちそうさま。

「若旦那、お茶のおかわりは?」

言葉遣いも粋だ。その呼ばれ方、悪くない。


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★★☆☆☆ まずまずのお店        
衆:気軽に立ち寄れる鰻
 

2018/10/04

近隣のおすすめスポット

靖国神社

好きか嫌いかが分かれる神社だろう。
神社を好き嫌いと表現するのもおかしいが、昨今の報道が色眼鏡になっているのは間違いない。太平洋戦争の鎮魂の印象が強いが、もともとは明治以降に国のために命を落とした人々を祀った神社なので、参拝するだけでそれほど騒ぐことはないであろう、と思う。

ただ、記念館の展示にインパクトがあるので、違った見え方になるのかもしれない。

日本人として1度は訪れておくべき神社だとは思う。

鰻と梅干し

人形町 梅田東京・日本橋

趣のある飲食店がある人形町。鰻の銘店もいくつかあり、「梅田」もそのひとつだ。

2階建てのこじんまりとした入口を開けると女将さんが笑顔で「いらっしゃいませ」と迎えてくれる。カウンターでは職人さんがペコリとかるく会釈。気品がある。2階に通されてさっそく鰻を注文。

2階はテーブル席が6つほど。店内が見渡せる大きさ、この日は入りも少なく清閑だ。ゆっくりと鰻を待つ。すると鰻の焼き香りが1階から昇ってくる。ああ、至極の待ち時間。早く食べたい。と、25分ほどで鰻登場。

脂がだいぶ落とされてさっぱりとした鰻。タレは醤油味の強いしょっぱさ。少し物足りなさが。。。。
しかしながら、ここのお店は鰻重よりも「梅田丼」がある。ご飯の上に刻み海苔、梅干しのすり身、その上に出汁醤油でコンガリと焼いた鰻を乗せた丼。
梅干しの酸味と鰻の甘み、出汁醤油の塩気があいからまる中、カリっと焼いた鰻の食感がたまらない。

昔から、鰻と梅干しは「食い合わせ」として一緒に食べては消化不良を起こすとされてきた。しかし、これは言い伝えのようなもので根拠はなく、むしろ相性はいいらしい。つまり迷信だ。迷信になった由来としては、贅沢や過食をやめようという由縁。
確かに鰻の脂と梅干のさっぱりさでご飯は進むだろう。そこを逆手に取ったのがこの「梅田丼」だ。

やはり、このお店ではこれを食べるべきなのだろう。


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★★★☆☆ おいしいお店!
創:個性的な輝き

2018/09/24

近隣のおすすめスポット

地球儀専門店

地球儀専門店子供のころから、大人になってからも地球儀には気品を感じる。子供が眺めるものに思うものの、書斎に置かれていて大人感を演出して欲しいもの。同じ類のものに百科事典があるが、それよりもロマンがある。子供心に地球の大きさを知るもの。
そんな地球儀が大きさ順に並んでいる。

L字カウンターでサッポロ赤星

川信東急沿線

L字カウンターの中で老夫婦が寡黙ながら仲睦まじく鰻を料理してくれる。

飾り程度の背もたれが付いたレザーのカウンターチェア、1時間ごとに時を告げる振り子の柱時計、首を振る扇風機、BGMはピアノのイージーリスニング。ビールはサッポロ赤星。まったりとした昭和の雰囲気が漂うお昼。

カウンターに座って鰻の上(3500円)とビールを注文、鰻を待つ。骨せんべい付きだ。これはいい。先客は1名で、静かなひととき。安らぐし落ち着く。

カウンターには、サザエさんの単行本17,24,59巻が置かれている。この3つに意味があるのだろうかと思いを巡らすも、わかるはずはなく。。。と、心地の良い静かな空間をでまったりと20分ほど。

さて、お味は。

昭和庶民風のこってりかと思いきや、やや甘めのタレに、お米のバラパラ感、温度、鰻のやわらかさ、上品な味だ。庶民的なお店で、高級料理にであった感覚。おいしい。

ここのお店はお昼にお手軽なランチ鰻丼をやっているようなので、手軽に本格鰻が味わえる。この努力には頭が下がる。
鰻文化を守り続けてほしい。


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★★★☆☆ おいしいお店!
衆:気軽に立ち寄れる鰻
 

2018/09/22