新しいお店でもおいしい鰻屋はある。その代表格が、白金台の「藤田」だ。
本店は浜松のお店で、2016年の3月に東京白金台へ出店。セレブの街に新星の登場。浜松の鰻は、関東風と関西風が入り乱れる境界エリアなのだが、ここは関東風。それもこだわりのある関東風だ。
ビルの2階にあるお店は、ガラス張りで明るく、外も眺められる。食を楽しむことができる。店員さんも和服姿で気品があり、食の空間を楽しめるお店になっている。
15分ほどで鰻登場。思ったよりも早い。さて、お味は。
よく焼かれているので表面はカリっとしつつも、中はフワッとトロトロ。職人の技だ。タレはやや辛めで濃い味、これが50余年の間、継ぎ足されてきた秘伝の味か。重みがある。お米も1粒1粒しかりしていてベストマッチ。雰囲気だけでなく、職人気質のこだわりが伝わってくる鰻屋だ。
ここへは通うことになるだろう。
まだ不慣れな店員さんがいるので、温かく見守りたい。