商店街の中とはいえ、あなどるなかれ。
日本一長い商店街とうたわれる武蔵小山の商店街。その中でも駅近くの場所に大正14年創業の浜田屋。店構えは庶民的な食事処。天丼や親子丼などの各種丼ものも取り扱っており、鰻屋としては邪道感がある。お世辞にも老舗感はない。しかし、鰻専門店ではないにしても、四万十鰻、坂東太郎のブランド鰻を提供している本格派のお店だ。四万十鰻は都内唯一らしい。(ちなみに、神奈川県ならば「しまむら」四万十鰻を提供している。)
店内は大きな楕円の円卓がひとつに、テーブル席が4つほどとカウンター。2階席もあるようだ。商店街の中だからか街の飲食店の雰囲気が強く、店員さんがテキパキシャキシャキとしてて鰻屋の雰囲気は感じずらい。それも場所柄か。
今日の目当ては四万十鰻。すぐに出来るとのことなのでお酒は無しで鰻を待つと、15分ほどで鰻登場。
さて、お味は。
一口食べると品のよい脂が口に広がる。うまい。これがブランド鰻の力か。タレはさっぱりめだが、アッサリはしすぎずバランスがいい。鰻を食して老舗の味わいをやっと感じられた。
「鰻専門店だったらもっと楽しめたのに」と思いながらも、鰻はお店の雰囲気だけじゃない。と教えてくれるお店なり。