うなぎ花菱

老舗立ち飲み屋のような鰻屋

狭い。でも鰻屋はこれでいい。

三軒茶屋の三角地帯、エコ-仲見世商店街に、両隣のお店に押しつぶされそうに立っている鰻屋。老舗立ち飲み屋のような風情。営業はお昼だけらしい。

狭い扉をガラガラっと開けると、「時間がかかるけれどいいですか?」っと女将さんの問い。「どれくらい?」「40分くらいです」と鰻屋としてはベストな待ち時間。もちろん待つ。

1階はカウンターが3席と焼き場。すでに年配の2名がいらしたので2階へ通される。畳の上に2卓。「誰もいなくて寂しいかもしれませんが、しばらくお待ちくださいね」と女将さん。温かい。狭いとはいえ、2階で1人は空間を持て余す。

1階から年配2人の常連さんと、不慣れな1名様との会話をBGMに、本を読みながら鰻待ち。下の階から香ばしい鰻の香りが上がってくる。そろそろか。

待つこと40分。ベストな待ち時間。さてお味は。

「焼き過ぎ?」表面が焦げているように見えるが。。。と思いながら一口。
やわらか~い鰻。タレは濃すぎず薄すぎずで鰻の味をよく感じられる。表面の焼き具合がしっかり強めで焦げ目がむしろ香ばしい。

都心の喧騒を忘れて2階で誰もいない中でひっそりと鰻を味わうのはたまらなくいい。真夏に来て団扇で仰ぎながら、ビールを呑みながら鰻を待ちたい。そんな気になる鰻屋だ。

是非ご賞味あれ。

名店!また行く!!

鰻の前にお酒を一杯

初回訪問日:2018/03/19

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