「いちのや」。神泉、西麻布にも店を構える鰻屋の本店。創業は天保3年(1832年)の老舗。神泉、西麻布のお店は何度も行っていて、特に神泉のいちのやはお気に入りなので、本店の味を確かめたくて川越探訪。
いちのやは、白焼きをせずに生のまま蒸してから秘伝のたれをつけて焼くという独特の製法で、フワッフワ、トロトロな鰻が食べられる。これが大好きなのだが、江戸時代からここ川越でそれをやっていたかと思うと趣がある。しかしながら、訪問したのはシルバーウィークゆえに長蛇の列。行列は嫌いだ。とはいえ、本店の味を確かめに来ているのだから、引き返すわけにはいかない。じっくりと待つ。
200席ほどはあるのではないか、大きい。西麻布が個室を重視し、神泉が割烹風であるのに対して、大箱だ。そんな中で1時間半ほどの待ち。待ち人があふれている。
やっとの思いで席に着き、鰻重を注文をすると10分ほどで鰻登場。おやおや、西麻布店・神泉店は40分ほど待つが、さすがにこの人数をさばくには、常に焼き続けて回転させているわけか。拍子抜けではあるが、いたしかたないのだろう。さらには、いちのやのよさの鰻のふんわり感が、そこまででは無い。。。。。
観光地鰻になってしまっているではないか。
神泉、西麻布店をお薦めする。