かんたろう 蜆塚店

癖になりそうなうな重

じわじわと美味しさが増してくるうな重。
関西風の地焼きなのだけど、強くパリッとまで香ばしいわけではなく、とはいえさっぱりとも言いきれない甘めのタレが硬めのご飯にほんのりと愛交えるうな重は、最初のひと口で「あれ?なんか物足りない」って思ってしまったのは、まだまだ未熟ゆえ、徐々に美味しくなるうな重。気がついたらパクパク。

浜松にある鰻屋かんたろう。有名店の「あおいや」とは姉妹店のようで、うな重の見た目も「うなぎのしっぽ」も同じだ。

浜松からバスで10分ほど。のどかな地にある1軒屋の鰻屋は1階、中1階の踊り場、2階と趣のある作り。1階は3席のカウンターのみだが、2階席はテーブル4卓と窓ごしのカウンター4席。このカウンターから長閑な住宅街の景色を眺めながらの一杯がとてつもなく落ち着く。

注文はうな重(3850円)と、肝焼き、うなぎのしっぽ、日本酒は曳馬の詩(ひくまのうた)、浜松のめずらしいお酒。酒販研究会 末広会によってOEMで浜松の花の舞酒造にて造られたお酒は、静岡のお酒らしく柔らかくて呑みやすいお酒。
うなぎのしっぽは、鰻の尾びれではなく、地焼きでの端材。酒の肴としてはこれに勝るものはく、さらには190円とお値打ち。

ああ、至福。

おいしいお店

鰻の前にお酒を一杯

初回訪問日:2023/05/31

食べログ情報

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