明治初期の建物からにじみ出る落ち着き。
小田原城と海に挟まれた地にある柏又。国道1号線から1本隔てた通りにたたずむ旧家屋。創業150年を越える老舗だ。
お酒は丹沢山の生純米酒秀峰。神奈川県は小田原に隣接する足柄の川西酒造のお酒。「隆」の方が全国的な知名度はあるだろう。ただ、この丹沢山もかなりいける。生酒は水々しくってスッキリ甘い。純米酒とはいいながらも吟醸酒のような滑らかさ。お燗にしようとは思わせない酒。冷酒がいいに間違いない。
うな重の梅(6000円)と肝焼きをお願いすると、お酒とお通しがすぐに出てきた。お通しの筑前煮は柔らかくて素朴な味。それから肝焼き。こちらも柔らかくて食べやすくなるように手間のかけられた肝焼きだ。
このお店の家屋は関東大震災の後に建てられたらしい。100年以上も前の建物になるが、貫禄もさることながら人が集まる大衆的な良さがある。言ってみれば老舗の居酒屋のようなたたずまい。お値段はインバウンドの影響であろう、そこそこに値がはるが、大衆的な雰囲気がある。
鰻重は、とても柔らかくて口の中で溶ける。たれの味は控えめなのでとろけていく鰻の味をよく感じられる。うまいなぁ。
小田原の鰻屋にはどこも趣がある。