「これでもか」というほどに鰻が乗っている。隣の席では「冗談でしょ?」という声もあがっている。鰻の下にも鰻が隠れているので2尾以上、贅沢なうな重だ。
新小岩駅から歩いて20分ほど、バスを使う方が得策か、江戸川区役所の裏を抜けた住宅街、家屋の1階にうなぎ和友はある。これぞ街鰻。期待感が高まる。
民家のつくりなのでお店の中は縦長で6席ほどのテーブルが並ぶ。厨房の奥では鰻を焼く親父さんの背中が見える。席に着いて早々にうな重(4300円也)を注文。すると10分ほどでうな重の登場。
おっ、鰻が蓋からはみ出している。蓋が締まらない規格外のうな重。
そして蓋を開けると、鰻がびっしりと敷き詰められていて、ウナギじゅうたん。しかもこぼれないように折り曲げられ、屈葬か。安らかにいただきます。
食べても食べても鰻が目の前から消えることは無い。なんて幸せなことか。