呑み屋の多い大井町の鰻屋は三代目むら上。
L字のカウンターと2卓のテーブル。ラーメン屋のようなつくりの店内。
お酒の種類も豊富で串物も多いので鰻呑み屋に近いの鰻屋だが、お昼はリーズナブルなうな重を気軽なランチ感覚で立ち寄るひとりのお客様も多い。
注文は肝焼きとあたごのまつ。あたごのまつは伯楽星で有名な新澤醸造店の銘酒。「究極の食中酒」を掲げる新澤醸造は、東日本大震災で全壊したものの見事に復活した酒蔵。あたごのまつに、希望と勇気を感じつつ、待つこと10分ほどで真打の登場。
うな重特上(3980円)。本日は浜松産の鰻とのことだが、特上でこのお値段。
肉厚のあるふっくらとした鰻がお重をびっしりと埋める。タレはあっさりとしていいて、パクパクと箸が進む。庶民的でありながらも玄人が焼く鰻。大井町らしい鰻屋だ。