6月末日、東京の緊急事態宣言が解除されて禁酒令も解けた最初の土曜日。鰻屋探訪も2か月ぶりの鰻屋探訪。
明治10年創業の浜松の老舗が2019年に西麻布にお店を出した。西麻布の交差点から乃木坂方面へ少し入ったところの閑静な街中に鰻屋には見えないお店がある。
打ちっぱなしの3階建てビルの2階、絵画のギャラリーだと言われても違和感のない店構え。店内もシンプルでモダン。ここは鰻屋か?となるのは間違いない。
この日の注文は、うな重(5,000円)と肝焼き、日本酒は浜松のお酒 花の舞日本刀(KATANA)純米吟醸。海外向けのお酒なので日本では逆に貴重なお酒だ。キレがありながら米の味がしっかりとする。肝焼きと合うのは間違いないと、確信めいて待つこと15分ほどで肝焼き登場。
ほぅ、綺麗。ホタルイカのように並べられて盛り付けが綺麗すぎる。お味も、あっさりと甘くて苦味がない。肝焼きに合わせてお酒の味もスッキリ味へと味覚変化が起こる。いい組み合わせ。鰻重を待つ至福なひととき。
このためにお昼に鰻屋へ来ているようなものだ。
そしてうな重の登場。浜松鰻は関東風と関西風が入り混じるエリアだが、中川屋は関東風。
タレでコーティングされているような一体感のある焼き方で、香ばしくて甘い。高級焼肉丼のような味わい。魚のような気がしない不思議なお重だ。
浜松の鰻は奥が深い。
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★★☆☆☆ まずまずのお店
創:個性的な輝き