うなぎ 桜家

三島の銘鰻屋へ鰻小旅行

連日行列の三島「桜屋」。この日も1時間待ち。3月も終わりに近づく春の陽気の中、店の脇のベンチに腰掛けて読書をしながらゆっくりと待つのも気持ちがいい。

安政三年創業の江戸から続く三島の銘鰻屋桜屋へついに訪問。
東京を少し離れて三島まで東海道線を鈍行で2時間ほどの鰻小旅行。熱海のあたりからは紺碧の海を眺め、真っ白な富士を望む。車窓を肴に一杯やりたいくらいだ。
そして到着してからもゆっくりと鰻待ち。

老舗とはいえお店は綺麗で、3階建てで大きな座敷にテーブルがいくつもならぶ大箱。変わり種メニューもあり、鰻の甘露煮と静岡の銘酒「磯自慢」を注文。鰻重は1匹、1匹半、2匹を選べるが、1匹(4400円)をお願いする。

すぐさまに甘露煮とお酒が登場。初めて食べる鰻の甘露煮。柔らか温かい甘さが口の中いっぱいに広がる。そこをキレのいい磯自慢で〆る。甘い中の苦みを想像していたが、そんなことはなくて甘さがいっぱい。刻み生姜が合う。

そして注文から待つこと15分ほどで真打登場。
江戸時代から続く桜屋のタレは「かるみ」と表現するらしいのだが、その名の通りサラッとした甘さをひかえた馴染みやすい味で上品。表面もいい焦げ目がついていて、柔らかすぎずでいい塩梅の静岡東側鰻。
ただ、ご飯が多いのと、水分多めでもっちりとしているので、ご飯ももっと軽めでいいかなぁと思ったりはする。

と、小旅行がてら三島鰻を堪能。
海あり山あり酒ありの静岡は品よく食い意地を満たせるところだ。

おいしいお店

仲間でわいわい鰻

初回訪問日:2020/03/20

近隣のおすすめスポット

楽寿園

三島駅と桜屋の間に位置する名勝「楽寿園」。ここを歩くのがよい。ただこの日の池は渇水。月のクレータのようなゴツゴツが逆に風変り。

食べログ情報

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