住宅街の中にある家庭的な鰻屋さん。天気のいい冬のお昼時、とっても落ち着く。店員さんも気さくで温かい。こんな鰻屋が街に1つあったらいいのにと思える。
立川の駅から歩いて10分ほどの住宅街の中の1軒家。知っていなければ来ないような場所にたたずむ鰻屋「しら澤」。
カウンターと小上がりの2卓ととてもこじんまりとしたお店だが、お店に入ってすぐにあたたかさを感じる。家のつくりだからなのだろう、不思議な家庭的鰻屋。
腰を下ろす前に、
「お茶でいいですか？」
「いえ、お酒を頂きたいです。」
なんてやりとりがあって肝焼きと熱燗。こんがりとした肝焼きのにがさを熱燗でおさえる。お新香をお酒に合わせて先出し。大好きな鰻屋スタイル。至福。
とはいえ、10分もたたずにうな重の松（3000円）の登場。松が1尾の標準メニューとのこと。
出てくるのちょっと早いな、と思いつつ、肝焼きとお燗を呑み干してうな重をいただく。
やや硬めのご飯の塩梅、蒸しは強めの柔らかいうなぎ、あっさりとしたタレ。本格的な江戸鰻。
家庭的な中に本格的な味。
こんな鰻屋が家の近所にあったらいいな。
