うなぎ すみの坊 本町店

このスピードには眼を見張る

7月の中旬。梅雨も明けていないのに関東は連日の真夏日。まさに鰻日和。青々強い晴天なので海辺へ行きたくなり、静岡は三島まで鈍行電車で2時間。車窓から強い日差しと海を見て「夏が来た♪」と感じる。

すみの坊本町店は三島駅から歩いて10分ほど。開店の11時に合わせて到着。移転した新店舗はとても綺麗で照明もモダン。1階は厨房と10席並ぶカウンターが細長く奥に向かって並ぶ。カウンター席の背面にも8席の並び席。店員さんはテキパキしていて格好いい。
メニューを見ればお酒が豊富だが、やっぱりここは静岡のお酒を、と選んだのは、天虹(てんこう)大竜爪(だいりゅうそう)、静岡県静岡市のお酒。この漢字を読むのは無理。店員さんに読み方を聞く。初めて呑むお酒。
注文は、鰻1尾が乗ったうな丼の並(4200円)、あては鰻のつくだ煮。

注文をすると1分も待たずにお酒が登場。そしてその1分後には鰻のつくだ煮がやってくる。素晴らしく早い。今時チェーン店居酒屋でもここまで早くはないだろう。

さて、初めてのお酒を口にふくむ。静岡のお酒らしく澄やか爽やかでの中に、スッキリ米甘さ。そして鰻のつくだ煮を頬張ると甘さの強さといいバランス。静岡酒はいいな、肴を立ててくれる美しさがある。

と、つくだ煮を一口嗜んだところで真打登場。早い。まだ5分足らず。今時吉野家でもここまで早くないのでは、と思うほど。これじゃ酒呑む暇も、、、、。

そんなに早くて大丈夫?という思いとは裏腹に、味は文句のつけようがない。鰻の中はトロッと柔らかく、表面はカリっと香ばしい。ご飯はお米の粒がパラパラとしていて甘味が強い。タレは濃いめで、醤油辛さのアタック感が強いものの、後味は甘いので甘いタレと感じてしまう。うなづける逸品。

もしこれが40分待った後だったら、とてっも感動していたのだろうなぁと思う。2時間かけてやってきて、5分で鰻が出てくると、、、、待ち時間というのもありがたみなのだ。
とはいえすみの坊は、驚くほどに時短作業を作り出している。とてつもなくすごいお店だ。

おいしいお店

気軽に立ち寄れる鰻

初回訪問日:2023/07/12

探訪記をシェアする