北条家の街、小田原。とは言いながらも江戸時代は北条ではく大久保氏、稲葉氏。その知名度は低いものの、箱根の関所、相模湾に囲まれて江戸の西端の要塞であったのは間違いない。。
そんな小田原には何件かの鰻の名店がある。その中の一つ鳥かつ楼。鰻がメインでありながらも店名からは鶏料理を連想させる摩訶不思議な屋号。
お店は細長い造りで、入って早々のカウンターは10席は並ぶ長いカウンターだ。
奥と2階に座敷があるようだ。
奥のカウンター席に案内されると早々に鶏のスープが出される。これが店名の由来か。お茶ではなくて鶏スープ。この出汁は日本酒に合うこと間違いない。
鶏出汁のスープを出されては早く日本酒を呑みたい。
うなぎの肝わさと白鹿本醸造の冷酒、そしてうな重の竹(5000円)を注文する。
すると日本酒は300mlの瓶と共に美味しそうなお通しが出てくる。鰻の肝煮だろう、生姜と山椒で煮込んだものが冷やされてゼラチン状になっている。形にこだわらない煮凝りといえる逸品。生姜でピリッとしながらも甘くてうまい。白鹿と合う。白鹿本醸造、この普通なお酒がたまらなくいい。
そしてうなぎの肝わさ登場。立派な肝ではあるが、見た目がグロい。間違いなく映えない。でもこれがうな前の真骨頂。普通のお酒と合う味。
もちろん鶏の出汁スープと日本酒もたまらない。チビチビじっくりやる至福。
そして35分ほどで真打の出番。
綺麗な蒲焼は柔らかくて甘い。ご飯はホクホクで熱いくらい。小田原にいながら江戸前の味。
西の要の小田原でも江戸うなぎはいきわたっている。