祐天寺の駅前には穏やかな商店街がある。隣駅の学芸大学の商店街とは違い、落ち着いた地だ。寿平(としひら)は、そんな商店街に溶け込んでいる。
お店に入ると暑さをふっとばすようなひんやり感と薄暗さで、テーブル席は満員。奥の座敷へ通してもらう。座敷は4つほどのテーブルがあるが、1人で独占。
老夫婦が営んでいるようで、店内の雰囲気も穏やか。そんなのんびり感がお店全体を覆っていて温かい。早速うな重を注文して鰻を待つと、20分ほどで鰻登場。
さて、お味は。
醤油の味が強めの辛めのタレ。庶民的な鰻。人柄だろう、この鰻の味は。
街に根付いた鰻屋だ。