超レアな肴「うなぎの刺身」。コリコリとした食感と蒲焼からは想像できない淡白さ。鰻の血液には微量な毒性があるために丁寧な処理をしなければ食せない珍味。
浜松は舞坂のうな慎。舞阪駅から歩いて5分ほどのところにある浜名湖の湖畔。推しメニューはうなぎの刺身。お酒は沢の鶴純米酒。こだわった地酒ではなくて普通のお酒。そんな無造作感が鰻の街浜松の強さかもしれない。
金曜のお昼時、11時に開店と同時に入店。
店内はテーブル2卓と小上がりが3つ。大将と女将があたたかく切り盛りをしている。女将の接客が心地よい。
うなぎの刺身とともに上うな重(3600円)を注文。
お通しは肝の佃煮。濃いタレの味付けで酒に合う味。そして直径20cmほどのお皿に薄造りで敷き詰められたうなぎの刺身の登場。そしてポン酢。
淡白な味ながらも旨みが感じられる。これはうまい。うなぎの刺身は淡白ゆえに味を感じにくいものなのだが、うな慎の刺身は旨みを感じやすい。少し熟成されているのかもしれない。珍しいだけでなく美味な刺身だ。
お昼からの〜んびりと刺身とお酒をやる心地よさ。
そしてお重。
関西風と関東風が入り混じる浜松。うな慎は関東風。ただしタレはコッテリとした濃いめでよく焼かれている。江戸とは違う関東風の美味さ。
うな刺しとお酒、お重とダブルメインな楽しみ。
静岡遠征はいつも心がなごむ。