宇な米

荒木町の人良し、味良しな名店

大将が焼き場からお帰りのお客様に頭を下げて無言で見送っている。そして女将はお店の前で明るく送り出す。

四谷三丁目の宇な米は、テーブル4席と小上がりが1卓のこじんまりとしたお店で、大将と女将のあたたかさがお店を包み込んでいる。そして本格的な鰻重を出す。職人が作り出す美味しいうな重だ。濃い目のしっかりした味で、タレ、蒸し、焼き、米の調和がいい。申し分ない。

8月も終わりの土曜のお昼。12時に到着するも満席のために電話番号を伝えて13時に再訪。

うな重の松(5000円)とぬる燗をお願いする。お酒は白鷹とのこと。燗酒がうまい酒だ。今日は肝焼きが無いとのことで残念だが仕方がない。
とはいえ、ここは鰻屋、うな重に付く香の物が先に出てくる。これが鰻屋呑みの真骨頂だ。元々は江戸っ子が、鰻が焼けるのを待つ間に肴にしていたのがお新香だ。これが鰻屋呑みの原点。久々にこの派手さの無いスタイルに心が躍る。

そしてお酒が落ち着いた頃合いに本格的なうな重登場。濃いめの味がたまらなくうまい。濃い目の味が好きな方にはたまらないだろう。蒸しと焼きの具合も申し分なく、心の中で最高とつぶやく。食べてるさなかに「また来よう」と思えるうな重。

人よし、味よし、の名店だ。

名店!また行く!!

個性的な輝き

初回訪問日:2023/08/26

食べログ情報

探訪記をシェアする