本家柴藤

大阪の老舗で「まむし」

大阪まむし。ご飯の間に鰻を挟んで蒸すからまむし。大阪鰻の俗称だ。
江戸時代から続く大阪の老舗柴藤。15代目とのことで背筋が伸びる思いで訪問。
とはいえお店自体は威厳さというよりは親密さであふれている。老舗というのはそういうものなのだろう。

心躍る大阪遠征は11時に新幹線で新大阪へ到着し、淀屋橋へ御堂筋線で直行。11時20分にはお店へ到着。あたたかく迎え入れてくれる。

注文は大阪まむしの桜(5880円)と、肝煮、常きげんの純米吟醸。5分足らずで肝煮とお酒が到着。加賀の銘酒は吟醸香がフワっとただよう。
肝煮は煮こごりをほぐしたようで、木の芽の香に食欲が高まる。ほんのり甘い味付けを、香り高い常きげんが心を潤す。ああ、幸せ。

20分ほどで真打登場。

ご飯の間にも鰻が挟まっているまむし。そのために見た目よりもご飯は少なめで贅沢に鰻をいただける。
ご飯は少しふっくらもっちりしていて、地焼きにはこれくらいがいい。タレは東京に比べれば少し甘め。鰻の焼き加減は地焼きではあるものの、それほどカリカリではないのだが、全体調和が綺麗。さすが関西の雄。文句なくうまい。

お吸い物のお出汁も抜群で、これだけでも酒が呑める。

3時間かけて遠征してきた甲斐がある。

名店!また行く!!

個性的な輝き

初回訪問日:2022/07/12

食べログ情報

探訪記をシェアする