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青葉

2019/08/12
若女将の気配りがあたたかいお店
東京・日本橋

土用明け、立秋。秋が立ってもうだるような暑さだが鰻日和。こんな日は昼から冷酒がいい。

新富町にある「青葉」。本店は神戸で江戸風の鰻を提供していて、東京への逆上陸とのこと。
お店のつくりは、テーブル5卓ほどと小上がり。こじんまりとしたフロアをTシャツ姿の若女将が切り盛りする。膝丈のパンツにクロックス、ラフな姿で颯爽と動きまわって気配りが絶えない。あたたかさがあふれるお店だ。
注文をすると「こちらどうぞ」とデイリースポーツを差し出される。一人客相手の気配りだろう。デイリースポーツなのは、神戸が由来のための阪神贔屓なのか、それともこちらが阪神ファンに見えてのおもてなしか。(ちなみに阪神ファンでビンゴだ。)

この日の注文は「青葉」と屋号が名付けられた鰻丼(3800円)と「キスの昆布〆」、そして菊正宗の純米樽酒(一合瓶)。鰻丼は鰻一尾を使った丼で、同値段で鰻重もあるのだが、容器以外の違いは無いらしい。であれば屋号が付いた鰻丼がお店の一押しなのだろう。

そして間髪おかずにお酒が登場、しかも最初の1杯は女将がお酌。この菊正宗純米樽酒は瓶詰なのだが、樽の香りがしっかりとついていて、手品のようなお酒なのだ。1合瓶の酒は概していまいちなことが多いが、このお酒は風変りでおもしろい。そして、キスの昆布〆。刻み生姜が山盛りで驚き。夏の暑さを吹き飛ばすようなピリピリとした刺激。

生姜と日本酒を合わせながら15分ほどで真打登場。

蓋を開けると存在感抜群の大鰻。東京の鰻屋はお重が主流なので、ここまで大きな鰻を乗せた丼は立派。陶器の丼であればもっと高揚するだろうが、これだけの鰻を乗せる陶器の丼はないのだろう。
見た目と違ってお味はサッパリ、ご飯が水気の少なくしっかりとしていて、鰻を引き立たせる。
食べごたえのある鰻だ。

食後、最後まで小まめにお茶を足しに来てくれる女将の気配りに最後まで温かさを感じる。
いい鰻屋は人がいい。そんなことを思い起こせるお店だ。


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★★★☆☆ おいしいお店!
衆:気軽に立ち寄れる鰻

2019/08/10

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