関東鰻の重鎮、江戸末期より続く老舗竹葉亭の木挽町本店。
多くの文豪が愛したお店であり、中でも夏目漱石は『吾輩は猫である』の中で『時に伯父さんどうです。久し振りで東京の鰻でも食っちゃあ。竹葉でも奢りましょう。』としている。また、北大路魯山人が一流と評したお店でもある。
さすがに歴史あるお店だけあって、店構えからして品がある。旧家屋のたたずまいに、入口は座敷用とテーブル席用と別。このつくりは茅場町喜代川同様だが、古い江戸鰻屋スタイルなのだろうか。入る前からテンションがあがる。
お味は、醤油のきいたタレながらもアッサリ。そのバランスに品の良さがある。奥ゆかしい。
落ち着いたおいしい鰻だ。
なお、この伝統のある竹葉亭、少しややこしいのだが、木挽町が本店のお店グループと、のれん分けをした東京竹葉亭、大阪竹葉亭が多店舗展開をしている。