職人気質を感じるお店は、テンションが上がる。
日本橋にある「はし本」は、「生産者の顔が見える鰻」がモットー。お店の入口にも、その日の鰻の産地が書かれている。また、テーブルの上のメニューにも鰻へのこだわりが書かれており、「うな重の前に鯉のあらいでお酒を一杯やるのがよい」ともある。その通り。
昭和22年創業の「はし本」は、よいものをおいしく食べさせたい職人気質がぐいぐいと伝わってくる。このように鰻屋は職人気質であって欲しい。しかしながら、お店は頑固に格式ばってはおらず、むしろ窮屈で庶民的な雰囲気をかもしだしている。
注文してから10分ほどで鰻登場。もっと時間をかけてくれた方が味わいがでるのだが。。。
さて、お味は。
この日の鰻は宮崎の鰻。見事なフワトロ系鰻、タレはサッパリめ。食べる前にお店のこだわりを読んでいた分、味わいが深くなる。お酒で一杯やってから合わせるのがベストなうな重。
職人気質を肴に一杯やるお店。