鰻 かねいち

うなぎレバーペーストが美味すぎて驚いた

うなぎポップコーンなるものでお酒をやりながら鰻重を待つ。映画館などでキャラメル味のポップコーンは見かけるが、かねいちのポップコーンは鰻のタレ味だ。
甘じょっぱい鰻のタレ味、後味は山椒の風味でぴりぴり。それを酒と合わせる。うなぎパイに続けと新たな夜のお菓子が誕生か。
店員さん曰く、ポップコーンはフライパンを振って作っているらしく、店員さんも明るく気さくで愉しいお店だ。

御徒町のかねいち。1階はテーブルが5卓のこじんまりとした鰻屋で2階は座敷のようだ。
席につくと、メニューとともに置かれた、うなぎポップコーンとうなぎレバーペーストの紹介。「ふざけちゃいけねぇよ」のコピーをよそに、こちらもポップコーンに日本酒松竹梅で応戦することにし、肝焼き、上うな重を注文する。上うな重は1尾で3000円とこのご時世においてはとてもリーズナブルだ。

まずはお酒が登場。お通しは鶏皮揚げ。お猪口はかねいちのオリジナルで「UNAGI KANEICHI」と今風なデザイン。ポップコーンはお持ち帰り用に個装なので袋入りでお皿と一緒に提供される。モダンなスタイルに心躍る。

お皿にうつしてパクついてみると、意外にも日本酒に合う。思わず笑みがこぼれる。これはイケる。

そして肝焼き。柔らかくてほんのりと甘い。とても丁寧に焼かれている。奇をてらった肴だけでなく、しっかりとしている。

20分ほどで真打の登場。
肝焼き同様にとても丁寧に焼かれている。とろけるような柔らかさにしっかりとしたご飯。組み合わせがいい塩梅。さらにはお吸い物、お新香もやさしい味でうまい。うな重の途中でお新香を食べても控えめな味なので邪魔にならない。全体バランスがとれたうな重。

ポップコーンに気を取られていたものの、変わり種だけでなく、手の行き届いた鰻屋さんだ。

訪問後談。
テイクアウトした冷凍の「うなぎレバーペースト」。
ゆっくりと解凍をして、クラッカーとともに、お酒と一緒にいただく。

うまい!

想像を超えるうまさ。コピーにあった「へへん、たまげるぜ」は、そのとおりでございます。
正直なところ期待はしていなかったのだが、タレを絡めた甘めの和風出汁の味付けで苦味はなく、これはいける。

通販をしてもらえないだろうか。

名店!また行く!!

鰻の前にお酒を一杯

初回訪問日:2022/10/20

食べログ情報

探訪記をシェアする