古都鎌倉は平日でも賑わいがある。そんな中で、ゆったりと鰻を食らう。身は薄いが、表面がこんがりと焼けて香ばしい。ほろ酔いで2階席の窓から参道を眺めるのが心地よい。
鎌倉といえば「いざ鎌倉」と言いたくなる。いつでも馳せ参じる忠義に想いを巡らせてしまうのが鎌倉の良さかもしれない。
鶴岡八幡宮と由比ヶ浜を結ぶ参道の若宮大路沿いにある茅木家。2階建ての家屋で暖簾には「名代 蒲焼」。
お品書きはシンプルで、丼とお重がに定食。鰻は大きさの違いで2グレード。お重(3850円)と、きも煮、日本酒を冷酒で注文する。
きも煮とお酒は白雪が登場。白雪はスーパーや町の酒屋さんでも売られている銘柄ではあるものの、侮ることなかれ、470年の歴史を持つ伊丹の伝統酒蔵。鰻屋では普通のお酒がとっても合う。飾り気のない味でほろ酔いとなり、若宮大路を眺める鰻重を待つひととき。至福なり。
20分ほどで真打登場。
よく焼かれていて香ばしい。少し濃いめのタレにほどよい硬さのご飯。箸が進む。
古の都で、日本酒と鰻。これこそ酔浪漫。