鰻 まえはら

京風な洗礼?

虎ノ門のビル街はここ数年で大きく変わり、地下鉄の駅までできた。中でも虎ノ門ヒルズビジネスタワーは、1フロアーを横丁にしてしまうほどに飲食店が充実している。そんな虎ノ門横丁の端に落ち着いた京都の鰻割烹まえはらが店を構える。

お店に入るとカウンターの前で鰻を焼く職人の姿が見える。店員さんは着物姿で落ち着きのある異空間だ。

注文はうな重の宝船(5800円)、鰻を1尾使ったお重。鰻前の肴は肝煮、お酒のメニューは豊富だが、せっかくなので京都佐々木酒造のお酒聚楽第の純米大吟醸で合わせる。佐々木酒造は俳優佐々木蔵之介氏の実家の酒蔵で、弟さんが営む明治時代から続く伝統のある蔵。

まずはモッキリでのお酒が登場。口を寄せて軽くペロリ。柔らかくて芳醇な京都らしいお酒だ。

そしてすぐさまに、お重と一緒に肝煮が登場。肝煮がお重のお膳に乗っている。

途方に暮れる。
うな重を酒と肴で待つのが楽しみなのだが。。

何から食べようか。お酒もまだなみなみにあるし、お重が冷めるのも嫌だ。

お重を食べてから肝煮とお酒をいただくことにする。お重を食べながらも先の展開を考えると心が浮かない。

まあ、こんなこともあるさ。京風の洗礼か。

まずまずのお店

大人の空間

初回訪問日:2023/10/21

食べログ情報

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