使い込まれた一枚板のカウンターで煮凝りと熱燗をいただく。老舗の居酒屋にいるようで心地がいい。
うなぎの街、浦和の中村屋。浦和駅から歩いて5分ほどの昭和12年創業の歴史のある鰻屋さん。外観からしておもむきがある。テーブル席5卓と4人がけカウンター。入店するとカウンターへ通される。見事な一枚板のカウンターはそれだけで荘厳さがある。
まずは「うなに」と熱燗をお願いする。「うなに」は煮凝りとのこと。大好物な煮凝りにはお燗が合う。生姜の効いた煮凝りと熱燗らしい辛さがベストマッチ。旅先のような浮遊感に至福。
そして真打ちのうな重の特上が登場(5200円)。
小ぶりの鰻がご飯が見えないくらいに敷き詰められいる。焼きは柔らかめだが、タレが辛い。ここまでの辛さは珍しいと思えるくらいに醤油辛さが強いうなぎのタレだ。パンチがあって個性的。
おっと、ご飯の中にもう一切れの蒲焼が。
大阪のまむし、名古屋の中詰は、地焼きをご飯で挟んでいるが、蒸した鰻をご飯で挟むのは珍しい。とてもマイルドな鰻へ変貌。おもしろい。
鰻をたらふく食べて満足感いっぱい
おもむきのある鰻屋さんだ。