収まるところに収まる。そんな言葉が似合うのが、うなぎ割烹大江戸の「いかだ」だ。
創業は1800年頃(寛政年間)と老舗。店構えにも風格がある。老舗は心が引き締まる。しかしながらお店に入ると、「あれ?老舗?」と思ってしまう大衆的な大箱。ボックス席が一列に並ぶ。まさに地方を走る電車のボックス席。
とはいえ老舗、お店の方々は和装で気さく。老舗の貫禄というより、古くから愛されるお店であることがうかがえる。
ボックス席に通されて、「いかだ」を注文。
老舗なので焼き時間がかかるかと思いきや、10分ほどで鰻登場。「もっと時間かけてほしいな~」と思うが、愛される大衆感はこういうところにあるのだろう。運ばれた重箱をパカっ開けると、そこには大ぶりな鰻が所狭しと折りたたまれて立派な鰻重。なるほど、「いかだ」だ。収まるところに収まっている。しかしながら、屈葬という表現が思わず浮かぶ。
さて、お味は。
味もまさに大衆的。割烹、老舗という言葉からしていたイメージとはギャップが。。。
とはいえ、大衆的な老舗というのも興があっていい。