名古屋のしろむらは、伊勢神宮の外宮に奉納する鰻として箔がつく鰻屋。ここのひつまぶしは、3杯目には卵黄の醤油漬けをかけて食べる一味違うひつまぶしだ。
名古屋は栄、テレビ塔のある久屋大通から徒歩5分のお店。店内は明るくて開放的。店員さんの動きは不慣れ感があってぎこちないが、丁寧に接客してくれる。
しろむらは三河一色産の活き鰻。味醂は愛知県蟹江町甘強酒造の「昔仕込み本みりん」、キッコーナの醤油、四国の和三盆、お米は北海道の「ななつぼし」と素材へのこだわりが強い鰻屋さんだ。
そんなこだわりのお店が生み出す卵黄の醤油漬けひつまぶし。
まずはう巻きと名古屋のお酒「金虎」。数少ない名古屋市内にある酒造の名古屋酒だ。
注文から10分ほどで金虎が徳利に入ってやってくる。
そしてすぐさまにひつまぶしとう巻きが登場。デーブルの上は大混乱。
やはり名古屋で鰻前の一杯は味わいずらい。地焼きはでき上がるのが早いのだ。
そんなこんなでありながらも、う巻きで一杯。ここのう巻きは鰻の佃煮をとろけ気味の卵で包んだ変わり種う巻き。金虎は地方には必ずある素朴で普通のお酒。普通なお酒が鰻にはよく合う。ひつまぶしと一緒に登場しなければゆっくりと至福な時を味わえるのだが。。。
と、冷めないうちに活うなぎひつまぶし上(4480円)。
程よい柔らかさと、程よい香ばしさ。ご飯も美味しい。
1杯目はそのまま、2杯目は薬味と共に。そして本日のメインイベント、3杯目の卵黄かけ。卵黄のねっとりの濃さと鰻の濃さ。しかもとろろ付きなので後半はとろろがけ。これはご飯が進む。
名古屋らしい足し算の味。そう、これが名古屋。味の足し算は名古屋の真骨頂。