関東風と関西風が選べるお店

頑固な名前だ。「炙一徹(あぶりいってつ)」。入る前に気持ちが引き締まる。

有楽町脇の賑わいのある線路沿いの通りの中にあって立派な店構え。ブランド鰻『うなぎ坂東太郎』で知られる鰻問屋、忠平株式会社が運営するお店だ。頑固な連想をさせる店名とはうらはらに、お店の中は綺麗な木材のつくりで清潔感満載。カウンターごし、目の前で鰻を焼いているので、大将の”焼き姿”を楽しむことができる。このあたりがまさに炙一徹のゆえんか。

ここのお店は、関西風と関東風が選べる。つまり、蒸す工程の有無だ。選択できるのはうれしいが、初めて来るお店だとこれがとても迷う。ここは関西風を選択。注文をして大将の焼き姿を見ながら15分ほどで鰻登場。

さて、お味は。

ここの関西風は、背開きの地焼。つまり腹開きにする関西風とは異なり、背開きの関東風の流れも組み入れたあいのこだ。タレは甘め。地焼で甘めのタレは馴染めない。関西風はカリっとする分、コッテリ、辛めの味に慣れてしまっている。関東風の方がある味付けだ。やはり関東風にするべきだったか。

次は関東風を楽しもう。

まずまずのお店

個性的な輝き

初回訪問日:2017/07/15

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