ふな定福島庵

まむし丼は映えない

大阪まむしの旅は柴藤に続いてふな定福島庵。福島駅からは歩いてすぐの路地裏にたたずむお店は、1階はカウンター3席の鰻の寝床のようなこじんまりとした店。

上まむし丼(3480円)を注文。そしてきも焼きと秀月の冷酒。
兵庫県丹波篠山のお酒はキリリと辛口だ。肝は丁寧に焼かれて、見た目も整っていて品のいい味。お店のたたずまいとのギャップがたまらなくいい。

10分ほどで真打の上まむし丼の登場。
鰻の身がご飯の間に挟まっている「まむし」なので、鰻が少なく貧相に見える。映えない。まむしの弱点だ。

鰻はカリカリの地焼きでタレは少なめで身は硬め、ただしご飯に挟まれて蒸されたものは少し柔らかくなっている。ご飯の間で蒸されることを見込んだ焼き方なのだろうか。そして、お米はパラパラでタレがたっぷり。鰻のタレを少なくしてご飯にタレを染みこますのがまむしのバランスとも言える。タレの味は甘めで濃い味なのだが、名古屋鰻のようなたまり醤油のから味はなく、岡谷鰻ほどの甘トロさはない。
地域によって少しの違いが大きな差になる。旅の醍醐味。

お会計を済ませてお店を出る時は、威勢よく「まいど!」。

地域によって味も雰囲気も違うな〜、と鰻旅を満喫。

おいしいお店

個性的な輝き

初回訪問日:2022/07/13

食べログ情報

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