外観は大きな蔵のようなたたずまい。100年の歴史を持つ平和島の鰻屋「はせ川」。店内もゆったりとした空間で落ち着く。
はせ川には変わり種の肴、鰻のハムがある。薄く輪切りにされた鰻ハムは、さっぱりしながらも鰻の脂が乗った珍味。それを菊正宗と合わせていただく。オーソドックスな味の日本酒との組み合わせは、まさに美味。
ちなみにこの鰻のハムは、浅草の「やっ古」、目白の「ぞろ芽」にもあり、それぞれワサビ醤油、塩でいただくが、ここは辛子醬油。食べ比べてみるのも酔狂だ。
注文から15分弱でうな重(上 4600円)が登場。
鰻はよく蒸されていて身がとろける柔らかさ、タレはあっさりさっぱり味でほんのりとした甘さ。ご飯は柔らかながらもパラパラと口の中で一粒一粒が広がる。
職人のこだわりを感じるうまさだ。