大和田という屋号は江戸時代の鰻番付にも登場する歴史ある江戸鰻の継承。その暖簾を掲げるのは大塚の大和田。屋号からしてすでにテンションが上がる。
8月10日、土用の丑を終えて落ち着きのあるお盆前。灼熱の中の鰻は格別だ。
まずは肝焼きとひれ焼き。そして佐賀のお酒七田の純米酒。佐賀らしい軽快な甘さとうまみを備えた銘酒。肝焼きは浅めに焼かれたオーソドックスな仕上がり、ひれ焼きはとろけるようなジューシーさ。旨さにはベストマッチなお酒と軽快に流し込む。
そして串物とほぼ変わらない時間で真打登場。江戸っ子はせっかちだから早く出せということか。とはいえちょっと早過ぎ。。
しっかりと醤油ベースの味はするけれどサッパリ。肉厚な鰻ではないが、軽快に口へ運べる。まさにこれこそ江戸鰻。暑さの中でもサッパリと食べられるうまさ。
江戸の夏がここにある。